シーズン3 シェイクハンズ/バットハンド

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■あらすじ

すべてを思い出したミナは、ぬいぐるみをカミナリさんに預けて姿を消した。
それは、かつて姉・ジャイナが選んだのと同じ──「たったひとりで戦う」という決断だった。

数日後、カミナリさんのもとに届いたのは、焦げかけた紙と古びた盆栽。
そこに綴られていた「お願い、あの子を助けて」という言葉に、彼はすべてを悟る。
それは、死を覚悟したジャイナが最後に残した願いだった。

すべてを知ったジャイアンは、かつてジャイナと過ごした日々、そして今を生きるミナの姿を思い出す。
彼は決意を胸に、動き出す──“あの子たち”を守るために。

その頃、偶然カミナリさん宅を訪れたスネ夫は、部屋に残されたぬいぐるみを見つける。
かつての約束、交わした言葉、そして守れなかった想い。
彼もまた、自らの意思でその旅路に加わっていく。

雨上がりの路地を、ジャイアンとスネ夫が並んで歩く。
その背中は、確かに同じ未来を見据えていた──
だが、その先に待っていたのは、命をかけた別れだった。

目の前に倒れていたのは、虫の息のジャイナ。
「…あんなに小さかった子が、こんなに立派に……」
最期の力でミナの未来を託し、ジャイアンの腕の中で、静かに命を燃やし尽くす。

涙が止まらないジャイアンの背後に、ひとつの影が立つ。
「……やっと来たか、だが遅かったな」

その言葉の真意は、まだ誰にもわからない──
ただ、物語はもう後戻りできない地点へと進んでいた。

■ノート連携

ジャイアンとジャイナの出会いから、再びすれ違う日々、そしてぬいぐるみに刻まれた記憶まで──
この物語の裏側や補完エピソードはnoteで公開中。
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【note】https://note.com/kanazut